素人による検体採取でPCR検査精度低下?
素人による検体採取でPCR検査精度低下?
韓国は、現在でもワクチンが開発されていない中東呼吸器症候群(MERS)を蔓延させた経験から感染症対策の体制を強化し、医療崩壊などを防ぐ取り組みを進めてきた。そのため、今回の新型コロナウイルスのPCR検査も仮設のテントや公共施設などを使用し既存の医療施設をあまり使っていないという点は事前に備えていた結果と言える。
しかし、病院などの施設は使用していないとしても、医者や看護師などの人的資源は使っているだろうし、話題となったドライブスルー形式でのPCR検査は非専門家が担当しているとしたら、さらに検査精度が落ちるのではないだろうか。検体採取は、飛膜を防ぐため確実性がある鼻からではなく、喉の奥から採取しているケースが多い。PCR検査を実施している現役の専門家が、コツと経験が必要と明らかにしているのでで、素人が簡単楽々にできるものではない。
WHOが世界の人たちへ訴えるべきことは換気・室温・湿度
日本と韓国、どちらのやり方が、国民の命と国家経済を守るのに適切だったかは、新型コロナウイルス騒動が終焉してからじっくりと検証してもらいたい。
「WHO(世界保健機関)」は、各国へ言葉が切り取られて誤解を生んでいる「検査!検査!検査!」ではなく、現時点で、科学者などがこれまでの症例から新型コロナウイルスの性質として明らかになっている有効であろう感染対策につながるキーワードを世界の人たちへ分かりやすく啓蒙したらどうだろうか。
すなわち、「換気!室温!湿度!」を。
これらのキーワードについてはぜひググって情報を集めてご自身の目で比較してほしい。
PCR検査は高額。文在寅大統領から金正恩委員長へのPRも
KWTではPCR検査についてぜひもっと各自で調べてほしいとお伝えしてきた。当然ながらPCR検査は、無料ではない。日本のように自己負担なしで受けられる国も多いが、1回あたり約300ドル(約3万2000円)ほどかかるとされる。
国よっては人件費などにより多少前後するが100パーセント国費負担にしていれば、PCR検査を乱発すればするほど国費を消耗することを意味する。
北朝鮮が新型コロナウイルス感染者がゼロ人だと主張し続けることに疑念の声やすでに蔓延しているなどと主張する研究者も多い。しかし、費用的な問題で一般国民まで実施できないという事情があると考える専門家もいる。そう考えると、韓国がPCR検査を乱発するのは、国民の要望に応えると同時に資金と技術があることを北朝鮮へ見せつけアピールする狙いもあるのかもと勘ぐりたくたくなる。
北朝鮮国民は外国人との接触が禁止。蔓延する可能性があるのは軍人
そもそも北朝鮮は、一般国民は移動の自由がなく、外国人との接触は、観光関係者や外国人が宿泊するホテルスタッフ、観光地の案内人など一部の限られた人間のみとなる。それ以前に北朝鮮人は、外国人との私的な接触や会話をしなように各自監視されており、事実上禁止されている国である。
そのため、一般の北朝鮮人が感染するリスクは低い。しかし、北朝鮮で国内をあまり制限を受けることなく移動できるのが朝鮮人民軍である。国境警備や中国やロシアとの税関の警備も担当するので新型コロナウイルス感染者と接点を持ち、かつ国内移動することで拡散させるリスクがある北朝鮮では数少ない職業が軍人となり注視される。
平壌市民もマスク姿 街に春の訪れ