K-POPアイドルたちや韓国グルメの有名店に隠れてフーゾク店あり
新大久保は身近に韓国を感じることができる東京でも有数のコリアンタウン。美味しい韓国料理店やお土産屋、コスメ店、ライブハウスにカフェ、屋台と、本場さながらの韓国が詰まっている。
最近はタピオカ屋が人気で、大久保通り沿いのあちこちに新店がオープン。どの店舗も連日若い女性客で賑わっている。チーズドック(韓国風ホットドックの通称)の屋台は、行列ができるほどの人気ぶりで、伸びる熱々のチーズを路上で若者たちがガツガツ食べているのが面白い。
このような様子から一見健全な観光地と化したかように見える新大久保だが、ところがどっこい、近くにはちゃんとフーゾク店が営業している。ほとんどの店が店舗という形ではなく、出張型のホテルヘルスとして、路地を少し入ったところにあるマンションの中に、ひっそりと事務所を構えているのだ。
戦後にロッテ工場ができ韓国化。最近は多国籍な街へと変貌。裏路地には立ちんぼもいる
戦後にロッテ工場ができ韓国化。最近は多国籍な街へと変貌。裏路地には立ちんぼもいる
新大久保が韓国人街となったのは戦後のこと。それまでドヤ街だったのが、在日系企業であるロッテの工場ができたこともあり、ロッテの工場に勤める在日韓国人や韓国からの出稼ぎ労働者が集住し始めたのが素地と言われている。
近年は、中国人やネパール人、ベトナム人など、あらゆる国籍の人々が集まる国際色豊かな街に変貌している。ちなみに私はJR新大久保駅から徒歩2分のマンションに住んでいるが、近隣の住人はベトナムや中国、韓国など外国人ばかり。入れ替わりが激しく何かと落ち着かない地域である。
百人町のラブホ街には、今なおわずかながら外国人立ちんぼもおり、大久保通りから少し路地の奥に入れば妖しさたっぷり。2000年ごろには、一軒家を活用した大人のパーティーもあり、1階のリビングで韓国ギャルたちを指名して、2階のヤリ部屋で遊ぶシステムであった。
安くて良質なフーゾクが密集。人妻系、ぽっちゃり系の店も。街の2面性が浮き彫りに
安くて良質なフーゾクが密集。人妻系、ぽっちゃり系の店も。街の2面性が浮き彫りに
現在、新大久保の周辺にある店舗型の風俗店は和風ヘルス「寺子屋」の1軒のみ。旅館風の和室で着物姿の女性がサービスする老舗で、オールタイム30分6000円からと格安で遊べると好評だ。大久保駅北口から徒歩1分とアクセスもいい。昔ながらの連れ込み旅館で遊んでいるようで、昭和にタイムスリップした気分になれる店である。
出張型を代表する店がホテル型イメクラ「ウルトラグレイス24」。在籍300人で毎日80人以上が出勤という大型店で、ファンからは「ウルグレ」の愛称で親しまれている。この他、人妻、エステ、ぽっちゃり、OLイメクラ店などの各趣向を満たす専門店などが集う。
全体的に安値で質が高く、常連になる殿方も数多い。
新大久保は、表向きは韓国ドラマやK-POPアイドルの街だが、実際は見えないところでフーゾク店が花盛り。度重なる浄化作戦で漂白された社会の現実が如実に表れている街の代表と言えるだろう。
ロッテ新宿工場跡地。2019年8月時点、長方形の広い空き地となっているが、新たな建物が建設される予定のためこの航空写真も数年後には見ることができなくなる。
かつて山手線の車内から線路沿いに建っていたロッテ工場の大きな看板を見ることができ新大久保ー高田馬場間の名物の1つだった。
取材・文 イコマ師匠
風俗情報誌『俺の旅』の元編集長。徹底した現場取材をモットーとしている。2019年4月の『俺の旅』休刊後はフリーの編集記者として活動中。自らのフェイスブックとツイッターの中などで『俺の旅』を継続している。
@ikomashisyo