中央日報は何を取材しているのか?
3月27日の韓国『中央日報』が中朝国境の丹東で営業している北朝鮮レストラン「柳京酒店」が閉店したと伝えた。記事では、合わせて、同じ丹東にある平壌高麗食堂も閉店したと伝えているが、これがどの店のことを指しているのかは定かではない。情報元は現地消息筋とされる。
昨日、丹東関係者に現地を確認してもらったところ柳京酒店は営業していることが確認できた。中央日報は一体どこを取材したのだろうか。
すでに存在しない大連の北朝鮮レストラン
さらに記事では、大連の北朝鮮食堂も従業員のビザの問題で最近、閉店したと伝えているが、大連で営業していた北朝鮮レストラン3店は、昨年1月上旬までに全店閉店し、いずれの店も営業再開は確認できていない。
現在、営業をしているのは、中国朝鮮族経営で北朝鮮人スタッフを雇用する北朝鮮料理店で、大連市内1店と経済開発区2店の3店ほど確認できるが、いずれも営業している。
「これらの朝鮮料理のレストランは元々中国独資の経営のため仮に(北)朝鮮人スタッフがビザの更新ができず帰国してステージショーが中断したとしても営業は続けられます」(大連の朝鮮族飲食店オーナー)
日本関連記事でも問題多数
日本関連記事でも問題多数
中央日報が閉店と名指しで報じた冒頭の丹東の平壌高麗食堂とは、名称から丹東駅からほど近い七経街にある「平壌高麗飯店」かと推測される。もし同店であれば、2018年夏まで営業を確認していたが、29日夕方に電話をかけてみるも朝鮮語と英語で電話番号が無効であることを伝えるアナウンスが流れ代表番号は通じなくなっているため確かに閉店している可能性は高いものの記事であるように最近かどうかは定かではない。
中央日報と言えば、日本関連の記事でも問題が多い新聞社として知られる。2011年3月の東日本大震災発生の翌日には、「日本沈没」という記事を掲載して批判を浴びたり、2013年5月には原爆は神の懲罰なる記事を掲載し、日本政府や関係者から抗議を受けている。さらには、対馬は昔から韓国領土などの記事も掲載している。
フェイクメディアが韓国の大手新聞社なのか
フェイクメディアが韓国の大手新聞社なのか
中央日報に限らず、韓国の大手と言われるようなメディアでもこのような明らかに取材せず妄想のようなフェイクニュースは少なくない。
「韓国の新聞社やテレビ局から私たちが取材を受けたことはほとんどありません。取材があるのは日本のマスコミばかりですよ。そのため私たちも韓国のニュースについて聞かれますが、嘘が多いと認識しており信用していません」(丹東大手旅行会社幹部)
この話が事実とすれば、取材に基づかない信憑性がない記事を載せているメディアを日本を代表するポータルサイトがニュース掲載していいのであろうか。
該当記事 中国も対北制裁履行中…丹東に続き大連でも北朝鮮食堂閉店(『中央日報』)