「ガイドとの会話を楽しみ安心安全の旅だった」
2013年から開放された北朝鮮で新年を迎えるカウントダウンツアー。今年は昨年からの北朝鮮旅行へのポジティブな雰囲気も影響し過去最高の外国人が平壌で新しい年を迎えたとみられる。
日本からも多く日本人が参加しており、ツアー参加した今回が初訪朝で、世界30か国ほど旅をしているという日本人女性の感想をご紹介したい(改行などを除けば原文のママ)。
平壌カウントダウンツアー2018-2019に参加しました。
日本人からすると謎に包まれた不気味な国というイメージがある北朝鮮ですが、実際に行ってみると普通の人々が普通に生活をしていました。
昭和の日本のような素朴さがあり、タイムスリップしたような不思議な感覚になりました。ネット環境も十分に整っていないため、4日間ネットなしの生活(ホテルのロビーでは有料でWi-Fiが使えましたが、これも貴重な体験かな、と思って使いませんでした)。
「危なくないの?」とよく聞かれますが、1グループにつきガイドさん2人+ドライバーさん1人が必ずつくので、安心安全の旅でした。
びっくりしたのが、ガイドさんたちの日本語能力の高さ。そんな単語まで知っているの?と驚きの連続でした!基本的にこちらの質問には何でも答えてくれます。政治的な話から、北朝鮮の人々の恋愛や結婚、整形についての話など、かなり日常的なお話まで…。
今まで約30か国訪問しましたが、その中でもかなり印象深い旅行になりました。
リピーターが多いのにも納得。行くたびに新しい発見がありそうですね。
今回は年末年始ということもありスケジュールの変更が多く、行けないところがあったので、わたしもぜひまた訪れたいと思っています。いつかマスゲームを観覧してみたいです!
東京・女性
また、別のグループの訪朝者へ話を聞くと、観光客が多かった影響か、現地へ入ってからホテルが高麗ホテル(特級ホテル)から普通江ホテル(1級ホテル)へ予告なく変更になったり、スケジュールに組まれていた訪問地が休みだと告げられて行けなかったり、カウントダウン花火を観覧する金日成広場への入場料が請求されたりと事前にまったく聞かされていなかった変更やトラブルにも見舞われてやや面食らったそうだ。
昨年9月9日、マスゲーム復活で大きな話題となった建国記念日のツアーを見てもそうだが、このような現地での突発的な変更は、一般的な観光立国のような国からすれば、あまり起こらないが、北朝鮮では日常茶飯事で、むしろそれが北朝鮮らしさとも言えるのかもしれない。
それでも、カウントダウン花火前に事前予告なしで行われたカウントダウンライブにサプライズであの牡丹峰(モランボン)楽団が登場している。記憶が間違っていなければ、外国人観光客の前で短時間とはいえ公演を披露したのは2回目となる。
氷点下で特に冷え込む深夜の平壌にもかかわらずステージでのモランボン楽団は薄着で寒そうだったとの感想も聞かれた。
だが、さすがは楽団全員が現役軍人といったところだろうか。根性が違う。
2019年はモランボン楽団の正式な公演が観覧できるのかにも注目が高まりそうだ。
最後に余談だが、旅行会社によると、特級ホテルから1級ホテルへと書くとダウングレードに思えるが、今回、予告なしで変更されたホテルは1泊あたりの宿泊費では逆転していたそうだ。そのため、ダウングレードに思えて実はアップグレードだったようだ。