毛沢東の長男が出兵した場所
北朝鮮にもっとも近いホテル その2 鴨緑江の中洲の9割は北朝鮮領の続き。
もう1つの断橋(河口断橋)がある河口村は桃やリンゴの生産が盛んで、養殖した川魚を使った料理も名物で、村というくらいなので多くの人が住んでいる。
この河口村は丹東同様に数年前から観光地として整備されて多くの中国人観光客が訪れている。満州時代に架けられた清城大橋は朝鮮戦争でも大いに役に立ちこの場所からロシア語通訳として従軍して北朝鮮内で戦死したのが毛沢東の長男、毛岸英(1922年-1950年)だ。習近平政権になり、毛沢東への再評価と毛沢東回帰の風潮が影響しているのかもしれない。
河口村と月亮島どっちが北朝鮮に近いホテル?
観光地で人も住んでいるので当然ながら中洲内にホテルがあり外国人も宿泊することができる。この河口村から北朝鮮への距離は月亮島と同じくらいの700メートル前後、中規模ホテルが中洲の北朝鮮側、鴨緑江沿いに建っているので同じくらいの距離かもしれない。
よって北朝鮮にもっとも近いホテルは、月亮島と河口村はいい勝負になっている。
距離はいい勝負だが、対岸の風景は、河口村の方に軍配が上がるだろう。見渡す限りの禿山と鴨緑江に沿って道路があり北朝鮮人がゆっくりと自転車で通過していく。たまに自動車も通るので運転する北朝鮮人を見ることができる。もっともこちらも夜間の北朝鮮側は真っ暗なので、月亮島と同じだが…。
他にも北朝鮮に世界1近いホテルが
他にも北朝鮮に世界1近いホテルが
河口断橋からは観光用の遊覧船が出ており、さらに北上したところには、女子刑務所の清城監獄、清水工業区(最近、再稼働している)、金日成主席故居などがあり眺めることができる。
鴨緑江には水豊ダムや太平湾ダムなど複数のダムがあるため場所によって川幅が大きく変化しているが、川幅が狭い場所にある宿所を探せば、北朝鮮にもっとも近いホテルは他にもありそうだ。
しかし、中国はすべてのホテルに外国人が宿泊できるわけはなく、地方だと一部に限られているため事前に外国人であることを伝えて確認したほうがよい。
ぜひ、北朝鮮へ世界1近いホテルはここだという情報があればお寄せいただきたい。
月亮島・河口村のホテルもオンライン予約できる
月亮島・河口村のホテルもオンライン予約できる
月亮島(3か所)や河口村(1か所)のホテルは、先月、日本でホテルのオーバーブッキングで話題になった「トリップドットコム」(Trip.com)が便利だ。
このサイトは、中国の大手旅行サイト「Cトリップ」の海外向けサービスで、外国人向けなので、掲載されているホテルは、外国人が宿泊できると思われる(中国のホテルは概ねオーバーブッキングなどの問題は心配なさそう)。
他のホテル予約サイトも覗いたが、トリップドットコムがもっとも豊富なようだ。
月亮島へ宿泊する日本人はいても河口村に宿泊する日本人はかなりレアケースなので、非日常的な体験ができ、インスタ映えして、周りへちょっと自慢できる経験なのではないだろうか。
ホテル情報(ともにトリップドットコム)
ヴェニス ジングオ ホテル(月亮島)
河口老郎家豊太酒店(河口村)