ビール党以外の酒好きには辛い中国

ビール党以外の酒好きには辛い中国

外国人なら簡単に飲める大同江ビール生だが一般の北朝鮮人は?

 中国のSNSに「北朝鮮男性はビール大好きなのになぜ痩せているのか?」という投稿があるので紹介したい。

 結論を先に書いてしまうと、投稿主は北朝鮮料理に秘密があると考えたようだ。

 冒頭で中国人もビール好きが多いと書いているが、中国のアルコールは主にビールしかないと言っても過言ではない。

 全土的にビールで、北方は白酒(蒸留酒)、南方では日本でもおなじみの紹興酒もあるが日常的に飲むものではない。

 近年は赤ワインブームで売られるようになったが、日本のように安く手軽に楽しめるアルコールの地位までは獲得できていない。日本酒や洋酒もあるが絶対数が少なく相対的に高い。

 というわけで、中国はビール党以外の酒好きには辛いアルコール残念国だったりする。

 やや脱線したが、投稿で登場する国際ビール祭りは、毎年ではなく2016年の1度だけ開催された大同江ビール祭りを指していると思われる。そんなツッコミどころも満載だが、あくまで中国人旅行者の視点だと理解いただきたい。

みんなに愛飲される大同江ビール

 中国では、ビールを好んで飲む人が多く、その影響でビール腹となり太ってしまう中国人男性は多い。

 北朝鮮を旅行した時、北朝鮮の男性には2つの趣味があることがわかった。1つはたばこ。もう1つの趣味はビールを飲むことだ。

 北朝鮮のビールと言えば、大同江ビールほど有名なものはない。大同江ビールは、もはや北朝鮮の代名詞となっており、北朝鮮を旅行した外国人は必ずと必ずと言って良いほど大同江ビールを飲むだろう。

 大同江ビールはとてもおいしく、忘れられない味だ。外国人だけではなく、北朝鮮の人たちもとても好んで飲む。

 北朝鮮の男性は、少人数でビールを飲むことが多い。近年、平壌にはビアホールができ、仕事帰りに職場の同僚たちとビールを1、2杯という光景がよく見られるようになった。

 また、平壌では毎年、国際ビール祭りが開催され、祭りには多くの人が集まってビールを飲む。

 北朝鮮はビールを飲む雰囲気に包まれている。公園でも街角のキヨスクでもビールを飲んでいる人を見ることができる。北朝鮮人男性はビールを飲むが好きなんだと思う。

太らない要因は?

 しかし、中国人男性のようなビール腹の印象はなく、むしろ痩せているように見える。

 北朝鮮に滞在した数日間、私は基本的に太った男性を見かけなかった。数人の大柄の男性を見たのは、軍服を着た将校らしき男性たちだけだった。

 一方、普通の北朝鮮の男性は、平均身長は高くなく、体型も痩せ型が多い。

 北朝鮮の男性は、よくビールを飲むが、ビール腹にはならない。これは主に北朝鮮の人々の食生活に関係していると私は思う。

 北朝鮮料理はあっさりした薄味で、たとえば、私は北朝鮮風の火鍋を食べたが、スープは水のように澄んだあっさり味だった。

 また、北朝鮮の人々は、普段からあまり肉を食べず、油も多用しない。そのため、北朝鮮の男性は、よくビールを飲むがビール腹にはならないのだろう。

 当然だが、北朝鮮の男性は全員働かなければならない。北朝鮮では、多くの力仕事を男性が担っている。

 注意深く観察すると、北朝鮮の男性は、見た目は痩せていても、服を脱ぐとたくましい筋肉が見える人が多い。

 北朝鮮の男性はよく働くし、スポーツも好きなので、太らないのだ。

 これらが北朝鮮人男性がビール腹にならない要因だと思う。

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