アーティストやスポーツ選手以外で出国できる人
中国旅行緩和で訪日3千万人も 北朝鮮人と比べ海外旅行の喜び実感の続き。
次にスポーツ選手だ。北朝鮮を代表する選手たちは、様々な国際大会へ参加するために出国しやすいのだ。
北朝鮮ではアーティストやスポーツ選手の社会的地位が高い。
国家へ貢献したアーティストやスポーツ選手は、報奨として自動車などが贈られるという。
海外へ出国できるのはアーティストやスポーツ選手だけはない。対外貿易に従事する北朝鮮人も海外に出ることができる。
丹東駅では、スーツ姿の北朝鮮人をよく見かける。また、北朝鮮へのフライトでは、金銀の宝飾品を身に着けた北朝鮮人を見ることができる。
彼らの多くが海外貿易に携わっており、経済力があり、非常に豊かである。
彼らは海外へ行けるため、帰国する時に外国製品を仕入れることができる。それらを北朝鮮へ持ち帰り国内で販売することも多い。
海外派遣労働者や留学生
北朝鮮の若くて美しい女性たちも海外へ出国できる機会がある人たちがいる。
北朝鮮は、毎年のように海外の北朝鮮レストランへ労働者を派遣している。彼女たちは働くために出国できるのだ。
海外に出た彼女たちは、主にレストランで働きながら勉強している。中国の多くの都市には、北朝鮮レストランがあり、店内のウェイトレス全員が正真正銘の北朝鮮美女である。
また、北朝鮮の富裕層の中には、自分の子供を海外へ留学させたいと考えている人もいる。
中国やロシアの一部の大学には、北朝鮮からの留学生を見ることができる。北朝鮮の富裕層の学生たちは、簡単に海外へ行くことができる。
海外では地味で目立たないが、彼らは非常に金持ちだったりするのだ。
9割以上は工場や工事現場へ派遣
以上が「定期的に出国できる北朝鮮人はどんな人?」の投稿となる。
投稿主は意図的かわからないが、海外派遣労働者の派遣先が北朝鮮レストラン(以下、一部北レス)しかないかのような記述となっている。
しかし、現実は、女性であれば衣類や靴などの縫製工場、男性は工事現場が多く工場や工事現場への派遣が9割以上を占める。
最盛期に比べると大きく店舗数を減らした北朝鮮レストランは、現状中国とロシアを中心に50、60店舗くらいが営業を継続していると思われ、1店舗5、6人派遣されたとして、多く見積もっても400人足らずだと思われる。
もっとも中国では、北朝鮮人の海外派遣労働についての報道や記事は規制されて報じられていないので知らない可能性もある。
一般の中国人と接する機会がある北朝鮮レストランしか派遣先がないと認識してても不思義ではない。
北レスは、いわば華やかな表舞台であり、注目されやすい容姿だけではなく、しっかりとした出身成分を持つエリート集団だ。
比較的に自由化された現代中国人からすると想像できないかもしれないが、北レス勤務は、海外で働く北朝鮮人女性の憧れの的とされている。