SHEINが令和の若者をわしづかみ?

SHEINが令和の若者をわしづかみ?

10月22日から来年1月27日まで限定営業のSHEIN POPUP OSAKA 出典 SHEIN JAPAN公式フェイスブック

 激安商品が並ぶ中国の越境ECサイト「SHEIN(シーイン)」。購入すると中国から国際便で届く仕組みだ。

 11月13日に東京原宿に世界初のショールームがオープンしたことでメインストリームメディアでも取り上げ話題となっている。

 SHEINを歓迎するという声も聞かれるが、識者からは注意するようにとの呼びかけも多い何かと話題の店(正確にはすべてオンラインのみでの購入なのでサイト)だ。

 11月29日、在日中国人の情報紙・東方新報が中国SNS微信(WeChat・ウィーチャット)へ日本発信記事として「SHEINの東京戦略『令和の若者』の心をわしづかみ」というSHEINの快進撃を伝える記事が投稿された。

 この記事を中国在住の中国人たちへシェアするも誰も知らないようだった(中国国内向けには販売していないので当然か)。

 投稿記事は、長く宣伝的な内容も多いので要点だけ紹介する。

あくまでオンラインで購入

 「SHEINが日本のファストファッション業界へ衝撃を与えている。中国のeコマース大手SHEINの世界初のショールームが日本の流行の発信地である東京・原宿に上陸したからだ。

 SHEINは、世界150以上の国と地域で展開している。そのSHEINが初の常設店として日本を選んだのは、日本市場に対する信頼と期待と言える。日本の消費者はその期待に見事に応えた。

 ショールームのオープンから2週間、日本のメディアやSNSを席巻し、業界関係者やジャーナリストも称賛するSHEINの強さはどこからくるのだろうか」

 「ユニクロを殴り、ZOZOTOWN(ゾゾタウン)を蹴り飛ばす」という小見出しをつけて、SHEINの快進撃と原宿のショールームの賑わいを以下のように伝えた。

 「SHEINは徹底してeコマースにこだわる。店舗と言いながら、実は完全なショールームであり、顧客が商品を購入するためには、商品に付くQRコードを読み取りオンラインで購入することになる。

 11月13日の原宿のショールームオープン時は、開店前から長蛇の列ができ、当日だけで4000人以上が来店、中には東京から2000キロ・メートル以上離れた沖縄から来店した熱心なファンもいたくらいだ」

ZARAにも匹敵する売上高と米紙

 少し省略して、SHEINの躍進を示すために、米紙ウォール・ストリート・ジャーナルの記事を引用紹介している。

 「2010年代に海外進出して以来、世界の名だたるユニコーン企業を撃破してきたSHEIN。SHEINは非上場企業であるため、売上高は公開されていないが、ウォール・ストリート・ジャーナル紙は、2022年度の全世界での売上高が240億ドル(約3兆2700億円)を超え、世界最大のファストファッションブランドZARAに匹敵し、日本のユニクロを超えるだろう」と伝える。

 「また、日経トレンドによると、2022年9月、SHEINのアプリの月間アクティブユーザー数は、前年同月比4.2倍に達し、日本のファッション通販大手ZOZOTOWNを上回った」

 と伝えた。以下は今後のSHEINの展開や広告的な内容なので省略する。

SHEIN「安いが正義」の貧乏学生が買う 日本人ライターの解説へ続く。

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