上海当局を批判するSNS投稿
中国SNS微博(ウェイボー)に9月30日、上海当局の新型コロナウイルス対策を「欧米かぶれが死亡者を増やした」と批判する内容が投稿されている。
その上で、「日本を含む欧米諸国が、(北)朝鮮の感染対策に強く疑念を持っているようだが、中国でも類似データが発表されている。そのため、適切な防疫をしたと言える」と主張している。
在留日本人が世界で3番目に多い上海は、今年春先に大規模な都市封鎖(ロックダウン)で日本や世界で話題となった。
投稿者は個人アカウントとみられ、投稿は現時点でも削除されず残されている。
投稿者の過去の投稿を見ると、多くが確認できることから、中国政府の意向を一般人を装い拡散し、世論形成を担う官製インフルエンサーの1人だと推測できそうだ。
北朝鮮が欧米の製薬会社=諸悪の根源だと証明
投稿内容は、以下の通りとなる。
2022年上半期、上海の新型コロナの確定死亡率1.014%は吉林省0.005%の200倍。上海の感染死亡率0.09%は吉林省0.003%の30倍だった。都市比較すると、吉林省長春の死亡者は0人だ(定義と詳細な数字は後半で補足)。
吉林省には、高齢者や基礎疾患を持つ人はいないのだろうか。実に不思議である。
上海や吉林省、北朝鮮の総人口は2000万人を超えている。上海と比較すると、北朝鮮の死亡率データは信じられないほど良いが、吉林と比較すると普通に見える。
北朝鮮の新型コロナに対する勝利は、利益をむさぼる欧米の製薬会社が諸悪の根源であることを証明している。
2022年上半期、上海は中国本土の新型コロナ感染者の84%(77万人超のうち65万人)、死亡者の99.66%(590人中588人)を占め、流行は他の地域へも波及した。
上海が感染対策の大黒柱にしたのが、欧米型の対策(ワクチン+西洋薬)で、これを提唱した張文宏は「大いに称賛に値する」。
張文宏ら一握りの欧米追従の利権者は、ウィズコロナへの転換を叫んでいるが、中国全人民はそれを許さない。
2022年上海588人死亡(上海以外2人)
中国の成功は、「徹底したPCR検査と隔離+中国医療を基盤に西洋医学との融合」がもたらせたものである。これにより死亡率をほぼゼロにした。
事実、2020年初期の第1波を乗り越えた5月17日から現在までの2年数か月で、上海を除く中国本土での新型コロナでの死者は4人。
2021年1月13日河北省石家荘で1人、同年1月26日吉林省通化で1人、2022年3月18日に吉林で2人となる。
これが上海だけに限るとなんと588人が死亡している。だから、国を挙げて人材や資金を投じて上海を支援しないといけないのだ。
にもかかわらず、上海には数々の賞を受賞し、「張パパ」などと持ち上げられる口先だけのネットセレブ医師が欧米から称賛されている。