記念式典には金正恩総書記の巨大肖像画も登場
1万戸の住宅建設が進められてきた平壌市の松花通りで、4月11日に竣工式が行われた。
12日付けの党機関紙・労働新聞は、金正恩(キム・ジョンウン)総書記がテープカットに臨む様子を、写真付きで報じている。
この日は、金正恩総書記のトップ就任から10周年にあたる。
金正恩総書記は、体制発足時から「人民重視」の姿勢を示しており、住宅建設は重要課題の1つ。
昨年1月の党大会で「平壌市5万戸住宅建設計画」を示し、平壌に毎年1万戸の住宅を建設する方針となっていた。
今回竣工式が行われた松新・松花地区は、5万戸計画の第1弾。
昨年3月に工事を開始し、80階建てのタワーマンションなどをわずか1年で建設したことになるが、工事方法や安全対策などの詳細は伏せられている。
労働新聞では、松花通りを「人民愛の記念碑」「労働党の新時代」と表現するなど、金正恩体制の業績と強調している。
同じく11日に行われたトップ就任10周年を祝う記念式典では、金正恩総書記の巨大肖像画が掲げられるなど、金正恩時代への移行が進められている。
15日には、故金日成(キム・イルソン)主席の生誕記念日である「太陽節」を控えており、祝賀行事などが行われる見通しである。
八島 有佑
@yashiima