中国が日本を下回った韓国人の好感度調査
中国が日本を下回った韓国人の好感度調査
中国は、開催中の北京冬季五輪で高まる韓国への不満を一種のガス抜きに使っているようだ。
16日、朝鮮日報が報じた日米中朝4か国の好感度調査結果に対し、韓国への批判的なコメントがSNS上で集中した。
調査は12日と13日に実施されたもので、中国への好感度は10点満点中2.6点で3番目。北朝鮮2.42点、日本3.4点、米国7.24点の順となった。
SNSでは、中国に対してまったく好感が持てないと0点をつけた韓国人は30.5%などと紹介している。
「どうでもいいよ」「私たち中国人も韓国人が嫌いだ」「不忠な子孫(元属国の末裔という意味)たちだね」「私たちも彼らへ好感度は低いよ。本当に南朝鮮(韓国)人たちは自己中心的だ」「中国へ来たらきっと満点になるぜ」「パパのことを尊敬しないとは生意気な。罰としてマイナス100点を与える」などが確認できる。
明日、攻撃対象国が日本になることも…
日本同様にネット民のコメントは偏ったものが多いとはいえ、この投稿は削除されずに残されている。つまり、中国政府は、現在、韓国を中国人のガス抜きに使っていると考えられそうだ。
中国は不満が中央政府へ向かわないように常に不満を外へ外へ向けようとする傾向がある。
今は北京五輪の開会式や表彰式問題などで対象は韓国になっているが、これまで日本や米国なども何百回と利用されてきたことは、誰もが知っている。
日本人が、まったく考えもしないタイミングやきっかけで、再び攻撃対象があっさりと、明日にでも日本に戻されることが起こるかもしれない…。
それが中国の現実だと認識しておく必要がありそうだ。
THAAD追加配備かは韓国内で世論拮抗
さて、今回の朝鮮日報などが実施した調査で中国SNSでは見かけない内容がある。
それは、韓国の次期政権が文在寅(ムン・ジェイン)政権の政策を継承するべきか否かという世論調査である。
中国政府が常に神経をとがらせているミサイル防衛システム不参加、日米韓軍事同盟不参加、終末高高度防衛(THAAD)ミサイル追加配備反対の3つ政策について、調査結果は拮抗(きっこう)している。
継承するべきだは40.4%、継承するべきはない43.8%。
年代別では20、30代は継承するべきでないが上回り、40代は継承するべきが上回ったとのこと。
中国政府は、この問題について非常にセンシティブなため、この部分に言及したSNS投稿は削除した可能性が高い。
中国は本格的に始まった韓国大統領選挙へ一昨年の米国大統領選挙同様に間接的、直接的にありとあらゆる手を使って介入を狙いサイバー攻撃しているとみられる。
中国にとって最も都合の良い韓国大統領候補は誰なのであろうか。