オミクロン株への陽性者6人
北京当局は、1日午後4時から2日の午後4時までの24時間で新たに確認された新型コロナウイルスの陽性者は3人であると発表。いずれもオミクロン株ではないと説明する。
4日に北京冬季五輪の開幕を控える北京では、「北京での新型コロナは、感染ピークを過ぎ、完全にコントロール下にある。北京は安全である」と北京当局は自信を示す。
北京当局の公式発表によると、1月15日以降、新型コロナの陽性者は115人。このうちオミクロン株は6人(約5%)、残りの109人(約95%)はデルタ株とのことだ。
世界的に感染力が強いオミクロン株の陽性者が6人には、諸外国から疑念の声が上がっているが、中国国内では、当局の発表を疑問視することは禁忌なので見かけない。
中国政府は、現在の北京での感染状況は、あくまでエンデミック(地域限定)で、制御に成功していることを繰り返し強調している。
ここでの制御の意味は、統計の操作も含まれているとみられる。
このまま行くと、北京冬季五輪が開幕する4日に合わせるように新規陽性者0人を発表し、中国は、各国がいまだ悪戦苦闘している新型コロナ政策に改めて成功したことをオリンピック開会式で国内外へアピールすることも考えられる。
北京五輪は、中国政府の政治利用の場となってしまうのだろうか。